面白かったです。なるほどなぁ、と言った感じ。前作までは敵の犯罪者に免罪体質者以上の異能者がいて、常守朱ら常人がそれに翻弄される展開。しかし今作は主人公がその免罪体質者つまり異能者であり、それに合わせて敵にも異能者を登場させると作品のインフレが起こってしまう。インフレは展開的に今後のお楽しみになるのかもしれません。そこで梓澤廣一。異能者（主人公）を出し抜ける一般人を敵役にしてインフレにならない範囲で面白い展開に持ち込むのは上手い脚本だと思います。しかしだからこそクライマックスでは小さくまとまった感も拭えない気もしました。新作PROVIDENCEの公開が間近だそうです。FIRST INSPECTORでも様々な謎や伏線が残されました。私の関心は、常守朱って何者？ですが、最後まで「ただのレジリエンスの強い一般人」であって欲しいと思います。

結局の所、何を以てPSYCHO-PASSと思っているかで評価が変わるだけだと思う。私は「シビュラシステムという人智を超えた絶対的価値基準のある社会でどうやって生きている人々が折り合いをつけて行くのか」と思っているので、3期はミクロ的な悪役が出てきて解り易く倒して終わりみたいにならなかったので気に入ってる。開国政策、移民問題を主軸に社会に噴出する問題と向き合うストーリーの方がより、シビュラ的だと感じました。一期は解り易く纏まってはいたけど、全体から俯瞰すると槙島は何も為してないしなんか狡噛と槙島が社会そっちのけで二人の世界を展開して終わった感あるんですよね。社会的には何も解決してなくてそれで？？てなった。そういう意味で二期の鹿矛囲桐斗を経てシビュラに感じていた矛盾が是正され、三期でシビュラも新たな段階へ進んでいくのだなととても楽しめました。新しいキャラが覚えられないのは単純に老化では。三期はそれぞれが信頼を得る過程が丁寧で、なんで特に経緯なく仲良くなってんの？みたいなのなくて良かったです。

PSYCHO-PASSとしてどうか、1期と比べてどうかという話はややこしくなるで置いておきます。ですがそれらを抜きに、単純にひとつの作品としてみたとき…むしろひとつの作品として見るほど、まったく面白くありませんでした。絵はいいし、音楽もいいし、シリーズを積み重ねてきたことによるキャラや世界も味わい深いです。それだけである程度楽しめるという意味で、エンタメとしては及第点かもしれません。ただし、ストーリー（脚本）はお世辞にも良いとは言えません。舞台設定やストーリー展開、キャラの言動による一貫性や奥行き、それらよって生まれるドラマの説得力などなど。そういった物語に重きを置く人、最終的にそういったところで「面白い・面白くない」と感じる人にはオススメしません。そういったことが気にならない、映像や音楽が良ければ面白いと感じれる人には良いと思います。

【少しネタバレを含みます】1,2期ではシビュラは完璧のようだった、「シビュラ：人」の構図だった。完璧に見えるシビュラ≒秩序への問いかけだった。3期は「人：人」になった。完璧な個人などなしえないのは当たり前なので、シビュラがさばいてしまうはずだった。そこをどうにか話を持たせるためなのか、シビュラが無能になってしまった。無意識で犯罪を実行できる可能性があるという問いかけはおかしくないが、話が雑すぎる。既存の設定を踏みにじってこれまでのファンを馬鹿にしているとしか思えない部分が多すぎる。この無能さは2期の最後の影響なのか？

内容は面白いのですが、戦闘シーンでのBGMが大きすぎます。音量を調整すると、今度はセリフが小さくて聴き取れなくなり、終始音量調整をしながら見る羽目になりました。音楽監督の聴力あるいはセンスがおかしいと思いますので、別の人に変えた方が良いと思います。

えー、サイコパスは第1期、第２期、第３期とこの期の前・中・後編、それに劇場版とＯＶＡの３作品を見ています。原作の漫画や小説は見ていません。で、感想を書きます。この第４期とされている前・中・後編の３作は、どうやら第３期のフィナーレとして劇場公開されたもののようですが、私はここアマゾンプライムにての視聴で、大きなスクリーンでは見ておりません点、ご了承下さい。では早速、鑑賞後の感想としまして、第３期後半に仕込まれた梓澤廣一の仕掛けが炸裂し、さすがの公安局刑事課一係もピンチに陥っておりまして、そこからどう挽回するのか？が見せ場となっておりました。私、非常に興奮させて頂きました。大変に見応えのあるフィナーレだっ！と思います。「手に汗握る攻防」とは、このことだと思います。また、これまでただ一人、部屋に籠もって各種調査の依頼に応えていた「唐之杜志恩（からのもりしおん）」分析官の「命を張った活躍」も描かれており、これが勝敗を分ける一つの大きな分水嶺となる見どころでございましたので、握った拳を更に強く握りしめることとなりましたことをご報告致します。ですが、やはり全体としての大きな見どころは、第３期の終盤で張り巡らされた梓澤廣一の仕掛けにより、一係の中に生じていた「亀裂」が、どんな風に修復し、どんな風に以前のような協力関係を再構築し、どんな風にピンチを逆転していくのか？を見られるところでしょう。そして、敵ながらあっぱれな、梓澤廣一の能力と手腕、洞察力にも、拍手を送らざるを得ないでしょう。素晴らしい戦いの結末を共有するにふさわしい、最強の敵だったと思います。そして、その末路も…。敵でありながら、実に魅力的で、哀しいキャラでした。しかしそんなワケで、これで「シビュラが認識できない潜在犯」というシビュラの欠陥についての論点は、この一連のシリーズで出尽くして完結、ということになりそうです。この後は、あの人が帰ってきたり、あらたな局長も迎えて、どんな「論点」に厚生省公安局刑事課一係は挑むことになるのか？むしろ「お楽しみは、これからだッ！」っという気分に、今の私はなって参っております。ちなみに私としては、「法に基づかず（そもそも法が存在していない）、シビュラの判定だけを以て、人を裁く」という、「そもそも論」が当初から放置されたままですので、私的にはその点が非常に気がかりで、もしも続編ができるのなら、是非、その辺りを論じて頂きたいかな？などと、チョッピリ期待をしておったりします。また、執行すべき「刑」が、「実質的無期禁固」と「死刑」しかない、という「刑罰」の軽重・適否についても置き去りなので、その結論も示してほしいかな？あ、あともう一つ、「まだ何もしていないのに、『何かする『可能性（危険性？）』だけで罰することの危うさ」も、議論の俎上に挙げて頂けると嬉しいと思ったりもしてます。　いうならば「被罪体質者？（犯罪係数は高いが、実際には犯罪など犯さない体質の者）」。何万人に一人とかの割合でそういう人がいた場合に、シビュラがその人裁いてしまうと「冤罪」になりますよね。「シビュラは間違えない」という論点のうち、「前」の論点＝免罪体質については議論が尽くされた感じですが、「後」の論点＝潜在犯とされ処罰されたものが、罰せられるべき者だったか否か？についての論点は、まだ議論されていませんからね。そんなワケで、この作品、作ろうと思えばまだまだいくらでもその材料はあると思えます。また、それぞれについて、我らが「あかねちゃん」も、きっと言いたいことが一杯あるだろうと思いますし、狡噛慎也くんとも、まだまだ沢山ぶつかるだろうと思うのです。あぁ、「サイコパス・第２章」、是非、制作して頂ければなぁ…っと、期待は膨らむ一方でございます。以上、続編についての希望まで書いてしまいましたが、このサイコパスのシリーズは、第１期から第３期の結末までで（その第１章が）完結している、素晴らしい作品だったと思います。多くの方々に、是非、見て頂きたいと思っております。

知らない作品でもこんなに面白いものがあるんですね、並行して鬼滅の刃見てたけど全然ハマらなかった・・

低評価が目立つのは、1stシーズンからの比較という事だろう。まぁ、確かに1stからのドキドキ感は少なくなった気がするのは否めない。でも、楽しきければ、べつにどうでも良い。アンチが何がそんなに気に食わなかったかを、彼らのレビューを見てみるか。