南方の英霊が亡霊になってという話ですが、突っ込みがいまいち足りません。グアム、サイパンにレジャー、新婚旅行に行く方々が多いですが、海岸に累々と横たわる一木支隊の方々の遺体の映像、バンザイクリフでの婦女子の自決の映像などを見たことが有る方なら、思いは複雑になるでしょう。私は沖縄にも足を運べません。バカ騒ぎができない。祟られるなどとは考えない。ただただ亡くなった方々に申し訳なく思うのです。そういう年齢だからです。はるか昔と言えばその通り。生まれていない時代だから知らないと言えばその通り。上野の広小路で切りあった官軍と彰義隊のことは気にならない。歴史とはそういうものかもしれない。ソロモンとニューギニアで戦死した叔父たちは亡霊になるかな？私はそうは思っていないので戦死した日本兵が化けて出るなどと聞けば、ふざけるなと言いたくなる。ではフィリピン山中ではどうかと言えばわからない。化けるかもしれない気もする。亡くなった方たちに感謝はしております。沖縄戦の終結したのは数日前ですね。ですからこのアニメは突っ込みが浅いと思うのです。

せめて5話くらいあってもいいのに闇芝居を超えてほしかった

日経で非常に面白い本だと紹介されていたので、入荷待ちをして小学生の子供の読み聞かせのために買いました。訳のためかストーリーそのものに原因があるのか分かりませんが、どんなに読み進めても話に入りこむことができず、子供ももっと先を知りたいので読んでほしいという反応をみせませんでした。物語の進むテンポが悪く、動物の細かすぎる描写に邪魔されている気がしてなりません。時にはここまで描くのかという残酷な描写もありました。期待が大きかっただけに、残念です。

いやあ、面白かった！母を亡くし、父に捨てられて、祖父母のもとに引き取られた姉弟。弟には識字障害があって、授業で級友たちにからかわれては深く傷ついています。ガソリンスタンドを経営するおじいちゃんは大の動物好きで心優しく、不憫な動物たちを見過ごしにできない。そんなおじいちゃんの所有する小さな農場には、怪我や老化で不要になった半端ものの動物たちがどんどん持ち込まれます。おじいちゃんに手厚く世話されて彼らが暮らす納屋を仕切るのが、しっかり者で気の強いカモの「女将」。納屋に住み着くネズミたちの横暴に頭を悩ませる「女将」の前に現れたのが、はぐれ猫のウィッティントン。ネズミをやっつけることを条件に、猫は納屋に住まわせてもらうことに。なぜか当たり前のように姉弟には動物たちの言葉がわかってしまうのですね。寂しい心を抱える二人は納屋に入り浸りに。落第に怯える弟を、頑張って字を覚えろと動物たちは励まします。そんなみんなの毎日のお楽しみが、猫のウィッティントンの語る、昔々彼のご先祖様の飼い主だったディック・ウィッティントンの物語。知恵と根性を兼ね備えた少年ディックは家出してロンドンへ行き、そこで猫の助けを借りて財をなし、貧しい人々を助けて伝説的存在となるのです。物語の中の物語が進行するにつれて、納屋の動物たちは、なんとあのネズミどもまでも仲間として絆を深めあい、皆で弟を応援します。ディック・ウィッティントンの根性に啓発され、姉と動物たちに支えられて、弟はどんどん「やる気」を持つようになります。動物たちそれぞれの性格がくっきりと描かれていて、本来なら食うか食われるかという関係の動物たちの交流がじつに面白く牧歌的。また、子供たちを見守る祖父母の人柄、とくにおじいちゃんの動物に対する底抜けの優しさはなんとも印象深く、そこへディック・ウィッティントンの立身出世物語がピリッと香味を添えて、重層的な物語空間を作り出しています。大人も子供も楽しめる作品。

違和感がない3Dのような動き。技術というか表現力というか、進化がすごいなぁと。毎回エンディングが変わるのも、こだわりというか制作に力が入っているのを感じました。キャラ設定や話の展開は『呪術廻戦』によく似ている気がします。パクリ、パクられの関係はよくわからないですが、こっちの方がアニメの見せ方が進化しているのか、よりスタイリッシュに感じました。

大体のアニメだと、最初から乗っ取られている状態か、悪魔にまで乗っ取られるまでに数話を要するものが多い。それに比べチェンソーマンは1話目で展開していき、全体を通しての引き延ばしや回りくどい感じは殆どない。2期ありきで制作しているからなのか、中途半端な所で終わるのがモヤモヤするので、続きが気になる人は、2期が出てからの一気見がいいでしょう。

絵が芸術的にきれい。ストーリー的には、え？ここで終わる？というところで終わっている。２があるのは明白だが、ここがどん底ではなく、まだまだ残酷な展開になるところなので、う～ん、もう一歩進めてから１を切ってもよかったかもと思った。

監督の作風がよく出ている

漫画が大好きでアニメ楽しみにしてました！漫画特有の、ダークな雰囲気の中にある軽快さや、心地よい狂気みたいななんとも言えない雰囲気が、アニメではちょっと表現しきれなかったかな？と思いながらも、楽しませてもらいました。8、9話が好きだったな〜続編も楽しみにしています！

ネットでの評価が芳しくなかったのであまり期待せず観ましたが、個人的には「アニメ単体としては」高評価です。が、原作の良さは全く表現できていないというか、ほとんど別物かと思うくらい雰囲気が違います。原作は良くも悪くも粗のあるタッチで顔芸多め、勢い重視でギャググロに特化した漫画という印象でした。一方アニメ版はそういった原作の持ち味を排除して作画は綺麗さ重視に、ギャグ表現もオミットされてるので本来ニヤリとできるシーンですら退屈な会話の掛け合いになっており無味無臭です。一言で言うと解釈違いのオンパレードです。あと、原作の一つ一つのシーンの細かいニュアンスを監督が汲み取れていないのか、原作と比較して見た時にキャラが意味不明な動きをしているシーンがちょいちょい見られます。漫画をアニメ化する際に監督個人の好みが作品に出てしまうのは仕方ないと思いますが、「なぜ今このキャラはこういう動きをしているのか」という根本的な部分を理解できていないのは話が別です。監督のインタビューを読んでいて、独りよがりな人だなぁ。。と思ってましたが、そもそも監督としての力量に問題があったんだと思います。今後は絵コンテの時点で誰かにチェックしてもらった方が本人の為にも良いのではないですか。