ねろましん先生の「豊穣の隷属エルフ」ノベライズの二作目。なぜか前作から著者が変わってますが、クオリティは変わらず高いです。前作が原作60：オリジナル40くらいだったのに対して今作は世界観やキャラ設定（シャウアも登場）以外、完全オリジナル小説になってます。一応言っておくとグロ描写はほぼないです。ここ大事ですね。腹パン描写はありますが、あくまで命がけのバトル内の話なので男女平等パンチの範疇です。話はというと、とにかくエグいです。前作で囚われの身になったアルフィリア姫を助けるために女騎士ララノアが単身で潜入する…まぁ当然見つかって衆目の前で陵辱の限りを尽くされて最終的には奴隷宣言しちゃうわけですが、その過程がしっかり描写されています。陵辱されたり媚薬塗らただけでサクサク快楽落ちって話ではないです。「170年鍛えてきた強さ」「主君アルフィリアの救出」「敬愛するヴィルヘルミナ」「エルフの誇り」というララノアを支えていた強固なアイデンティティが全て完全に否定されて身も心も奴隷に落ちていく、その構成がよく練られています。これは落ちても仕方ないと読者に納得させる力がすごいです。我が身可愛さにヴィルヘルミナを差し出して、どうか貴方様の奴隷にしてくださいませと精液溜まりに媚び土下座して懇願するところは惨めすぎて最高でした。敢えてダメなところを上げるなら、実質ヤラれるのがララノアだけでそれも同じようなハードプレイばっかりで、やや単調に思えることぐらいでしょうか。まぁ原作もそんな感じだろと言われればそんな気もしますが。ララノア自体は可愛いと思います。っていうか他がもうバスト2mくらいのモンスター体型ですからね…。ニッチ過ぎる。3冊目にも期待です。

エルフが暮らす森の国の再建のため、ヒロインエルフが勝てば官軍、負ければ賊軍のようなコロシアムに参加する話です。今作はねろましん先生の同人作品が原作のノベライズ版で、美少女文庫ではシリーズ2作目となります。恥ずかしながら原作と1作目を読んでいないので、あくまで今作に限ったレビューとなります。さて、表紙をみて分かる通り、いかにもな凌辱作品です。多くの観衆の前で多大なる辱めを受ける内容となっており、エロに特化した作品だと感じました。強情なヒロインがどんどん堕ちてゆき、果てにはチンポを懇願するほどになる様子にエロさを感じました。美少女文庫はエロを題材としたレーベルなので当然かもしれませんが、内容のエグさ、グロさという意味でR-18っぽい作品だと感じました。内容が内容なので万人に勧められる作品ではありませんが、こういったジャンルが好きな方、または私のように毛嫌いをしない方には満足してもらえる一冊だと思います。

めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ好きだった当て馬くんが出てきて「ウワーーーー！！！！！」て声出ました！！！！好きすぎてメインの方でもkindleレビューに当て馬くんのこと書いてます！！！！！ハアアアァァビジュアル最高すぎるし性格も予想外でしたがたまらん好き！！！なに！？！？すき！！！！！！！！！！うれしい！！！！！！！！！ぜひ彼らの今後を…ぜひ…！！！！！！！！！！！ありがとうございます！！！！！！！！！！！！！！

ジャズ初心者のための解説書。ツウな方の拘りが強いからなのか、クラシックよりハードルが高いように感じてしまうジャズ。ならば、書物から理論を理解しようと手に取った。本書は、ジャズの歴史(ニューオリンズ、スウィング、ビバップ、ハードバップ、フュージョン、モード、コンテンポラリー)を概観し、それぞれのシーンの特徴や時々の著名なプレイヤーがどのような役割を担ったのかが、分かりやすく図説されている。マンガ過ぎない点に好感が持てる。ジャズが既成のものを破壊しつつ発展してきたという点では、ロックのスピリッツと通じるところがある。紹介されているプレイヤーの人生、そしてアルバムに興味を持つことができた(似顔絵が似ているかは別として)。音楽理論を詳説してはいないので、あくまで導入の書として読むべきだろう。

ジャズの歴史はもちろん、様々な楽器の解説や個別のアーチスト解説や相関図、ジャズ周りの人物紹介、はたまたCDとレコードの違いや嗜み方まで、初心者にはとても有り難い情報がまとまっていると思います。イラストも最初は慣れるのに苦労しますが、実は人物の特徴が素晴らしく良く捉えられていることに気付かされます。

まず絵柄がかなり独特でタッチにクセがあるので「ちょっと外国風だな」と思いました。吹き出しの中のフォントが細めで小さく、背景色がハデなことが多いので読みにくいです。基本、右開きの縦書きで進行していますが、章の間に配置された豆知識は横書きでカラムやページをまたぐこともあり、これが読みにくさに拍車をかけています。カーニングや行間の設定も甘く、可読性が低いと言わざるを得ません。きついことを言うようですが、基本的なデザインの知識や経験があればこのようなことにはならないと思います。あえてこうしているのであれば、奇をてらい過ぎだと言えます。冒頭に書いた通り、絵柄が独特なので内容がスッと入ってこないように思います。差しでがましいようですが、この絵柄は挿絵に使って、マンガ本編はクセを抑えた方が良かったのではないでしょうか。とは言え、ジャズ史をマンガで描くという試みはとても良いと思いますし、個人的には「待ってました！」という気持ちです。

結論から言って「お値段以上」、よく出来ている本だと思う。文字だけの本でこれだけの大量情報を発信するのはおそらく不可能であろう。ましてやギョーカイの常連ライター著では畏れ多くて初心者は近寄ってもくれないだろう。この本はさりげなくジャズへの扉を開けてくれる。この本を片手にひたすらにジャズの世界にいろんな人びとにアタックして欲しい。　但し「マンガ」はあまり感心しない。加えてレコードジャケットの写真があるべきところに「No image」と何箇所もあるのは写真が間に合わなかったのか、致命的で残念である。ジャケットはアイコンのような役割があるのだ。